フランス語の名詞の性別の見分け方|語尾を確認して判断しよう

フランス語文法の基本

フランス語を勉強し始めると、多くの人が最初に絶望するのが「名詞の性別」です。

フランス語の名詞には男性名詞と女性名詞があります。
むしろヨーロッパではその区別がない英語の方が珍しいくらい。

「えーっ、それ全部覚えないといけないの!?」

始めはそう思うでしょう。

でも、安心してください。

幸いなことにフランス語の名詞の性別はほとんど覚えずに見分けることができます。

そもそもなぜ男女の区別があるのか?深く考える必要はありません。ただのAグループ・Bグループという文法上のラベルです。

日本語で『ラーメン食べました』と言われたら『えっ?』って違和感がありますよね。

フランス語の性別間違いも、ネイティブにとってはあの『てにをは』の気持ち悪さに近いだけ。

だから深く悩まず、仕様として淡々と仕分けるのが正解です。

ほとんどは今から解説していくルールを覚えておけば困りません。

大学の授業で単位を取るだけならこのルールだけで十分です。
まずはこの記事で書いているルールを覚えてしまいましょう!


ルール1:基本はこれだけ! 語末が「e」かを確認しよう!

eで終わっていれば女性名詞、そうでなければ男性名詞

これで7割解決します。

例えば、

  • l’aéroport(空港)
  • l’hôtel(ホテル)
  • le Japon(日本)

などは語尾がeではないので男性名詞です。

  • la lampe(ランプ)
  • la crêpe(クレープ)
  • la salade(サラダ)

などは語尾がeなので女性名詞です。


注意1:人や動物を表す名詞は原則として自然の性と文法上の性が一致する!

さっき説明したルールを適用すると間違いになってしまうよくある例外を説明します。

人や動物は原則そのままの性です。

例えば、frère(兄/弟)は語尾がeですが、兄/弟は男性なので男性名詞です。

うん、そりゃそうだ(笑)

同様に、sœur(姉/妹)は語尾がeではないですが、姉/妹は女性なので女性名詞です。

この例外は納得できると思いますが、語尾がeかどうかだけで判別して間違わないように気をつけてください。一度本来の意味を考えてみると間違えないと思います。


注意2:caféの「é」は別物として考える

ここでよく引っかかるのが café です。

見た目はeで終わっていますが、

最後の文字は単なるeではなく

é(アクサンテギュ付き)

です。

そのため、

café は男性名詞になります。

ルール2:語尾が -ion / -té / -aison なら女性名詞

これの打率は99%以上で、見かけたら女性名詞と思って大丈夫です。

例を示していきます。

-ion (-sion, -tion)-té-aison(例外なし)
la nation(国家)
l’information(情報)
la télévision(テレビ)
la égalité(平等)
la vérité(真実)
l’université(大学)
la maison(家)
la saison(季節)
la raison(理由)

さて、例外を確認しましょう。

-ionの例外

-ionで終わる単語の例外は以下の2つです。これらは男性名詞です。

  • l’avion(飛行機)
  • le camion(トラック)

よく出てきそうな単語ではあるので、覚えておきましょう。

-téの例外

-téで終わる抽象名詞は全て女性名詞ですが、「食べ物」や「具体的なモノ・場所」を表す以下の単語は男性名詞になります。

  • l’été (夏)
  • le côté (側)
  • le pâté (パテ(料理))
  • le comité (委員会)

ルール3:語尾が -age, -aire, -ismeなら男性名詞

これの打率は95%以上です。ただし重要な例外がいくつか紛れているので気をつけてください。

例を示していきます。

-age-aire-isme(例外ほぼなし)
le voyage(旅行)
le message(メッセージ)
le fromage(チーズ)
le dictionnaire(辞書)
l’anniversaire(誕生日)
le secrétaire(秘書)
le tourisme(観光)
le capitalisme(資本主義)
le christianisme(キリスト教)

さて、これも例外を確認しましょう。

重要:-ageの例外

-ageで終わる単語の例外は以下の4つです。これらは女性名詞です。

  • la page (ページ)
  • la plage (ビーチ)
  • la cage (ケージ、カゴ)
  • l’image (画像)

他にもrage(激怒)などがありますが、あまり使わないので省略します。

-aireの例外

-aireで終わる単語の例外は以下の3つです。これらは女性名詞です。

  • la grammaire (文法)
  • l’affaire (用事)
  • la paire (一対)

また、-aireは「〜する人(職業など)」を表すことが多く、その場合はその人の実際の性別に合わせます。


語尾だけじゃない! ジャンルで見分ける方法

もう先ほど紹介した語尾さえ覚えておけば十分なのですが、ここではジャンルで見分けるというもう一つの強力な方法を紹介します。

このジャンルは100%男性名詞

以下のジャンルに属する単語は、語尾の形に関係なくすべて男性名詞になります。

  • 「曜日」「月」「季節」
    • le lundi(月曜日)、le mai(5月)、l’automne(秋)
  • 「言語」の名前
    • le japonais(日本語)、le français(フランス語)、l’anglais(英語)
  • 「方位」
    • le nord(北)、le sud(南)
  • 「色」の名前(名詞として使う場合)
    • le rouge(赤)、le bleu(青)
  • 「木」の名前(フルーツの木など)
    • le pommier(リンゴの木)、le sapin(モミの木)
    • ※ちなみに、実る「果物」の多くは女性名詞(la pomme=リンゴ)になります。

このジャンルは100%女性名詞

数は少ないですが、以下のジャンルは女性名詞と決まっています。

  • 「学問・科学」の名前
    • la chimie(化学)、la physique(物理学)、la philosophie(哲学)
    • ※ただし、le droit(法律学)など一部例外もあります。
  • 「自動車のブランド・車種」
    • la Toyota(トヨタ車)、la Renault(ルノー車)
    • ※「車(la voiture)」という単語自体が女性名詞であるため、引っ張られてすべて女性になります。

【余談】なぜ男女の区別があるのか?

性別は文法上のラベルに過ぎない

初心者が混乱する原因の一つが、

「なぜ机や本に性別があるのか」

という疑問です。

しかし実際には、

名詞の性別は人間の男女とは関係ありません。

文法上の分類ラベルだと思った方が分かりやすいです。


言語によって性別は変わる

面白いことに、

ある言語で男性名詞のものが、

別の言語では女性名詞になることがあります。

フランス語では太陽は男性名詞、月は女性名詞ですが、
ドイツ語では太陽は女性名詞、月は男性名詞です。

フランス語でスカートは女性名詞ですが、
ドイツ語ではスカートは男性名詞です。

スカートとかだと女性が身につけるイメージだから女性となりがちですが、
これも言語ごとによって異なります。

今回説明したようにフランス語では語尾である程度決まっています。

ネイティブの人は語感やリズム・響きがしっかりくるかどうかで捉えています。

冒頭でも少し述べた通り、

日本語で「私は昨日、ラーメン食べました」というのは自然ですが、
「私は昨日、ラーメン食べました」というとめちゃくちゃ気持ち悪いですよね?

フランス語などで名詞の性別を間違えるのはこのような感覚に近いです。

もうそういうものって感じですよね?

その単語が本質的に男性・女性なのではなく、言語ごとに分類方法が違うだけです。


まとめ:名詞の性別は「覚えるもの」ではなく「推測するもの」

フランス語の名詞の性別は、確かに初心者にとって大きな壁です。

しかし実際には、

  • eで終わるか
  • 語尾に特徴があるか

を確認するだけで、ほとんどの単語は推測できます。

もちろん最終的には例外などもあるので覚える必要があります。

ですが、覚えないといけないってパニックになる必要は全くないとわかったと思います。

まずはこの記事で紹介した語尾を覚えてしまって、名詞の性別を見極められるようにしてください。

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