大学のフランス語の授業で、最初に習う動詞のルールが「er動詞(規則動詞)」です。 語尾を je [-e]、tu [-es] などの規則通りに差し替えるだけなので、ここは多くの学生が「お、フランス語イージーじゃん」と油断します。
しかし、定期テストでガッツリ減点されるのは、このer動詞の裏に潜んでいる「ちょっとした例外」たちです。
教科書では注釈(※)程度にしか書かれていませんが、テストを作る教授たちはここを狙ってきます。 今回は、er動詞のルールをおさらいしつつ、テストで即失点に繋がる「4つのひっかけポイント」の回避方法を整理します。
そもそも「普通のer動詞」のおさらい
基本の活用はこれだけです。ここは既存の知識としてサクッと頭に叩き込んでおきましょう。
- 語尾の形:
-e, -es, -e, -ons, -ez, -ent - 対象: parler (話す), aimer (好む), habiter (住む) など
これらは単語の末尾を機械的に差し替えるだけなので、問題ありません。 問題は、ここから紹介する「4つのバグ(不規則っぽい変化)」です。
【テスト頻出】er動詞に潜む4つの微例外バグ
教授がテストで空欄に選ぶのは、決まって以下の4パターンです。
バグ① nous のときだけ発音の都合でバグる動詞(-ger / -cer)
一番狙われやすいポイントです。
- -gerで終わる動詞(例:manger / 食べる)
nousのときは、普通に考えるとmangonsになります。しかしこれだとフランス語の発音ルール上「マンゴん」と読んでしまうため、nous mangeonsと「e」を残します。
- -cerで終わる動詞(例:commencer / 始める)
nousのとき、普通に書くとcommencons(コマンコン)になります。「コマンソン」と読ませるために、cの下にヒゲをつけます ➔nous commençons。
💡 生存戦略: テストで
mangerやcommencerを見かけたら、問題用紙のnousの欄に大きく「!」を書いておきましょう。
バグ② なぜか「アクサングラーヴ(è)」が急に生える動詞(-eter / -eler / -ever)
単語によっては、活用すると急に「è」が出現します。 代表格は acheter(買う) や lever(上げる) です。
- ルール:
nousとvous以外のときに「è」がつきます。- je achète
- nous achetons(ここではつかない)
💡 なぜこうなる?: フランス語は「後ろから2番目の音節が、発音しない [e] 」になるのを嫌うという、超絶わがままな発音上のルールがあります。ただの「発音の都合」なので、理屈は無視して「単数のときだけ è を生やす」と割り切りましょう。
バグ③ 語尾の子音が「2倍」に増殖する動詞(-eler / -eter の一部)
バグ②と同じ理由で、今度は子音が2倍に増えるタイプの動詞です。 代表格は appeler(呼ぶ) です。
- ルール:
nousとvous以外のときに子音(l)が2倍になります。- j’appelle ( l が2つ)
- nous appelons ( l は1つだけ)
バグ④ y が i に大化けする動詞(-yer)
最後は、語尾が -yer で終わる動詞です。 代表格は payer(支払う) や envoyer(送る) です。
- ルール:
nousとvous以外のときにyがiに変わります。- je paie (または je paye でも正解ですが、教科書は
i推しが多いです) - nous payons (
yのままキープ)
- je paie (または je paye でも正解ですが、教科書は
まとめ:微例外は「nous と vous 以外でバグる」
今回紹介した4つのバグ(バグ②〜④)に共通する最大の特徴はこれです。
「変化が起きるのは、
nousとvous以外のときだけ」
フランス語の動詞活用を勉強するときは、教科書の「綺麗な表」をただ眺めるのではなく、「どこに変な文字(è や 子音2つ)が混ざっているか」というバグの発生地帯だけを凝縮して覚えるのが、テストで部分点を落とさないための最速ルートです。


