フランス語の語順で減点されないための対策|英語の感覚が通用しない「3つのズレ」

フランス語文法の基本

フランス語の文章をパッと見たとき、基本の骨格(主語 ➔ 動詞 ➔ 目的語)は英語とよく似ています。そのため、普通の短い肯定文なら、英語の知識のままなんとなく読めてしまいます。

しかし、大学の定期テストや文法問題で「並び替え問題」が出た瞬間、多くの学生が綺麗に減点されます。なぜなら、「英語の感覚のままでいると、絶対に間違えるトラップ(語順のズレ)」がいくつか存在するからです。

大学の第2外国語のテストをノーダメージで切り抜けるために、英語と決定的に違う「3つのズレ」の処理方法だけを頭に叩き込んでおきましょう。

ズレ①:目的語(代名詞)が「動詞の前」にワープする

フランス語の語順で、全学生が最初に引っかかる最大の罠がこれです。

英語では、「私はあなたを愛する」と言うとき、目的語の you は必ず動詞の後ろに置きます(I love you.)。

しかしフランス語では、目的語が代名詞(〜を、〜に)になった瞬間、動詞の前にワープするという謎のシステムが発動します。

  • 英語: I love you. (主語 ➔ 動詞 ➔ 目的語)
  • フランス語: Je t’aime. (主語 ➔ 目的語 ➔ 動詞)

➔ テストでの生存戦略

文法問題の並び替えで le(それを)や lui(彼に)といった代名詞が出てきたら、英語の感覚で動詞の後ろに並べてはいけません。 「代名詞は動詞の前に割り込ませる」。これだけで、並び替え問題の失点は防げます。

ズレ②:否定文は「動詞を2つの単語でサンドイッチ」する

英語の否定文は、動詞の前に don'tnot を置くのが基本です(I do not know.)。

一方、フランス語の否定文は nepas の2つの単語で、動詞を前後から挟む(サンドイッチする) という独自の形をとります。

  • 英語: I do not know.
  • フランス語: Je ne sais pas. ( sais(動詞)を nepas で挟む)

➔ テストでの生存戦略

単語の並び替えで nepas を見つけたら、まずはその文章の「動詞」を探してください。動詞さえ見つかれば、あとはその前後を nepas で挟み込むだけで自動的に否定文が完成します。

ズレ③:形容詞は基本的に「名詞の後ろ」から修飾する

前の記事でも少し触れましたが、英語は「青い車」と言うとき、必ず形容詞が先に来ます(a blue car)。

しかし、フランス語は「原則として、形容詞は名詞の後ろに置く」というルールがあります。

  • 英語: a blue car
  • フランス語: une voiture bleue (名詞 ➔ 形容詞)

日常会話で使うごく一部の短い形容詞(petit, grand など)だけは例外的に前に置きますが、それ以外の「色」や「国籍」などを表す形容詞はすべて後ろに回ります。

まとめ

大学のフランス語の授業やテストを乗り切る上で、すべての語順をゼロから学び直す必要はまったくありません。基本は英語と同じです。

テスト用紙が配られたら、以下の「英語との3つのズレ」だけを警戒してください。

  1. 「〜を」「〜に」という代名詞は、動詞の前に置く。
  2. 否定文は、動詞を見つけて nepas でサンドイッチする。
  3. 形容詞は、原則として名詞の後ろに置く。

この3つのポイントだけを「局所的なバグ」としてピンポイントで対策しておくのが、無駄なエネルギーを使わずに単位をもぎ取るための最もスマートな立ち回りです。

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