【フランス語】英語の知識をアップデート!関係代名詞「qui」と「que」の決定的な違い

2つの文を1つにつなげて、名詞を詳しく説明するときに使うのが関係代名詞です。

英語の who や which に近い役割を持ちますが、フランス語の qui と que は英語の感覚をそのまま当てはめると混乱しやすいポイントがあります。

ここでは、使い分けの基準を文の構造から整理していきましょう。


1. 【最大の罠】「人か物か」ではなく「主語か目的語か」で決まる

英語では、

  • who(人)
  • which(物)

という区別を学びます。

そのため、

「人なら who、物なら which」

という発想が身についている人も多いでしょう。

しかし、フランス語の quique は違います。

関係代名詞を選ぶ基準は、

先行詞が人か物か

ではありません。

判断基準はただ一つです。

後ろに続く文の中で、その関係代名詞が主語になるか、目的語になるか

です。

つまり、

  • 人を説明する場合でも quique の両方が使える
  • 物を説明する場合でも quique の両方が使える

ということです。

まずはこの考え方を最優先で整理しておきましょう。


2. 関係代名詞「qui」の構造(主格)

役割

qui は、後ろの文の中で

主語(〜が)

の役割を果たします。


見分けるポイント

qui 自体が主語なので、

qui の直後には動詞が来る

という特徴があります。


構造

名詞 + qui + 動詞 〜


人を説明する場合

まず2つの文を考えます。

Je connais l’homme.

私はその男性を知っている。

L’homme parle français.

その男性はフランス語を話す。

この2つをつなげると、

Je connais l’homme qui parle français.

になります。

ここで qui は、

parle の主語

です。


物を説明する場合

C’est un livre.

これは本です。

Ce livre est intéressant.

その本は面白い。

C’est un livre qui est intéressant.

となります。

ここでも qui

est の主語

です。

先行詞が本であっても qui が使われています。


3. 関係代名詞「que」の構造(目的格)

役割

que は、後ろの文の中で

直接目的語(〜を)

の役割を果たします。


見分けるポイント

目的語はすでに que が担当しているため、

que の後ろには主語と動詞が続く

という形になります。


構造

名詞 + que + 主語 + 動詞 〜


人を説明する場合

まずは次の2文です。

Je connais l’homme.

私はその男性を知っている。

Je connais cet homme.

私はその男性を知っている。

C’est l’homme que je connais.

彼は私が知っている男性です。

ここで que は、

connais の目的語

です。


物を説明する場合

C’est le livre.

これは本です。

J’ai acheté ce livre.

私はその本を買った。

C’est le livre que j’ai acheté.

これは私が買った本です。

ここでも que は、

acheté の目的語

になっています。


4. 【比較表】視覚的に見切る「qui」と「que」

関係代名詞後ろの文での役割直後に来る言葉英語で言うと?人・物による違い
qui主語(〜が)動詞who / which(主格)なし
que目的語(〜を)主語 + 動詞whom / which(目的格)なし

判断するときのコツ

関係代名詞そのものを見るのではなく、

その直後に何が来ているか

を確認します。


qui

l’homme qui parle français

直後が動詞

qui


que

le livre que j’ai acheté

直後が主語+動詞

que


後ろの景色を見るだけで判断できるようになります。


5. 大学のテストで絶対に落とせないエリジオンのルール

que は後ろが母音または無音の h で始まる場合、

エリジオンが起こります。


正しい例

l’homme qu’il connaît

la femme qu’elle admire

le livre qu’on utilise


この場合、

que → qu’

になります。


一方で qui は変化しない

ここが非常に重要です。

qui は後ろに母音が来ても、

絶対に qu’ になりません


正しい例

l’étudiant qui arrive

la femme qui habite ici

le livre qui est intéressant


誤り

✕ l’étudiant qu’arrive

✕ le livre qu’est intéressant


つまり、

関係代名詞エリジオン
que起こる(qu’)
qui起こらない

という違いがあります。

作文問題や穴埋め問題では非常によく問われるため、確実に区別しておきましょう。


まとめ

フランス語の関係代名詞 quique は、

人か物か

ではなく、

後ろの文で主語になるか、目的語になるか

で決まります。

整理すると次のようになります。

関係代名詞役割見分け方
qui主語後ろに動詞が来る
que目的語後ろに主語+動詞が来る

英語の whowhich の区別を持ち込まず、

「後ろに動詞だけなら qui」

「後ろに主語と動詞なら que」

という構造で判断することが大切です。


次のステップへ

関係代名詞 quique が整理できると、名詞を詳しく説明する長い文も読みやすくなります。

そして次に登場するのが、

場所・時間

を説明するための関係代名詞 です。

英語では where や when に分かれる内容を、フランス語では1つの語で処理します。

👉 次のステップ:【場所と時間】英語のwhereやwhenを一本化!関係代名詞「où」の役割を整理する

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